トピックス

2026.08.24

ワイ・ヨットストア 麻布台ヒルズに燕三条のものづくりが集結。2026年「工場(こうば)の祭典」フェアを開催

はじめに

日本を代表する金属加工の産地、新潟県・燕三条。江戸時代の和釘づくりに始まった伝統の技術は、カトラリーや鍋をはじめとする世界の高品質なキッチンウェアへと発展を遂げてきました。ワイ・ヨットでも長年、この職人技が光る逸品を皆様にお届けしています。

そんな燕三条で年に一度、130以上の工場や施設を一斉開放し、ものづくりのストーリーを五感で体感できる大人気イベントが「燕三条 工場の祭典」です。(※2026年は10月1日〜4日開催)

ワイ・ヨットストア 麻布台ヒルズでは秋の本開催に先駆け、今年も2026年7月29日〜8月16日までPOP UPフェアを開催しました。普段のキッチン用品の枠を超え、暮らしを豊かに彩る選りすぐりの日用品や雑貨が集結しました。

 

靴下やおだしまで。金属加工にとどまらない燕三条の魅力

今回も20を超えるメーカーの商品が出揃いました。どれも魅力的ですが、その一部をご紹介いたします。

ON THE UMAMI(株式会社フタバ)

まずスタッフからの人気が高かったON THE UMAMI(オンザウマミ)。 創業70年を超える鰹節・だしメーカーのフタバが展開するライフスタイルブランドです。無添加だしパックを中心に、素材本来の「うまみ」を伝える食品や、食文化を体感できるショップ・カフェの運営など「だしのある暮らし」を幅広く提案しています。今回はUMAMIだしのほか、飲むおだしや炊き込みご飯の素なども展開いたしました。

GRAVIMORPH(株式会社野崎製作所)

GRAVIMORPH(グラビモルフ)は1902年創業の金属加工メーカー「野崎製作所」と大学教授の協業によるアートブランドです。プレス・加工技術を生かし、重力や玉の動きによって美しい音と動きを奏でるインテリアオブジェを手掛け、日常に心地よい時間を提供します。こちらは昨年も展開のあったブランドですが、引き続き小さなお子様が楽しそうに遊ぶ様子が見られました。

株式会社 山忠

1958年創業、新潟県加茂市に自社工場を構える老舗靴下・健康インナーメーカーです。自社ブランド「ケアソク」などを展開し、足のトラブル予防や履き心地を徹底追求した高機能靴下を企画から自社で一貫して手掛けています。ケアソクは一見して通常の靴下ですが、履くと内部の指先が5本指に分かれています。丁寧な縫製でごろつきもなく、かかとのハニカムクッションや独自の横アーチ設計も相まって、履くだけで体を整えてくれます。

マサコー山口木工(株式会社マサコー山口木工)

燕三条地域で木製ハンドルや木工製品を手がける、創業45年の木工メーカーです。三条地域で鍬(くわ)や斧などの鍛冶道具の木柄(持ち手)を作り続けてきました。確かな職人技術を活かし、異素材と組み合わせた暮らしの木製品を幅広く展開しています。今回も小さなカッティングボードや栓抜きなど、生活にそっと寄り添う木製品が揃いました。

株式会社 IPS PLIERS

1940年に燕三条で創業した日本唯一のプライヤ専業メーカー。創業86年、MADE IN JAPANの高品質、高機能な工具を製造しています。高い鍛造・加工精度と一貫した品質管理のもと、対象物を傷つけずに掴める樹脂装着タイプや多機能プライヤーなど、現場で高く評価される「MADE IN JAPAN」の工具を製造しています。

 

燕物産株式会社

1751年創業、日本で初めて金属洋食器(カトラリー)の専門製造を始めた老舗メーカーです。「匙屋に徹す」の理念のもと、職人技が光る高級ステンレススプーンからユニバーサルデザイン製品まで、一生使える食卓の道具を提供しています。今回は薄くて口に運びやすい「スマートスプーン」などをご紹介しました。

株式会社ヤマトキ製作所

1952年創業の建築金具メーカーです。雪止め金具や雨どい金具のプレス・溶接加工を強みとし、材料調達から梱包まで一貫対応。五徳やネズミ捕りといった創業以来の生活道具も受け継ぎ、小回りの利く技術力を発揮しています。昨年も好評だったデザインと実用性を兼ね備えた五徳などをご紹介。

 

体験イベントについて

工場の祭典と言えば、実際に体験できるイベントも魅力です。今回もいくつかのワークショップを開催され、そのうち8月9日に開催されたものを取材に行きました。

 

ヘラ作り(マサコ―山口木工)

今回、店舗にて行われたヘラ作りのワークショップ。前回はキッズ向けのワークショップがメインでしたが、今回は大人の参加もできます。早速、店舗を訪れた年配の女性が飛び込みで参加。先が広いタイプと細めのタイプ2種類からまず細い方を選び、南京カンナと呼ばれる小さな船形のカンナで柄を丸く削り出していきます。続いて先端をサンドペーパーやカンナで好みのアールに仕上げ、時折握り心地を確認しながら紙やすりで丁寧に微調整。さらに手で蜜蝋を塗り込み、仕上げの削りを行いました。

ただの板が自分の手で形を変えていく過程を楽しみながら、お客様はものづくりや工場見学への関心を語られ、指導を担当したマサコー山口の山口氏やスタッフもその完成度の高さに感心。手際を掴んだお客様は、そのまま2本目の制作へも意欲的に取り組まれていました。

その後も何人ものお客様がワークショップを訪れ、木くずだらけになるのも構わず熱心にヘラ作りを楽しみました。

 

メタルピック制作体験(ヤマトキ製作所)

神谷町への通路脇の会場では、日替わりでキッズワークショップが行われていました。今回、ワイ・ヨットストアの主催で行われたのは「オリジナルメタルピック製作体験」。まず1回目から「工場の祭典」に参加されている、ヤマトキ製作所の野口氏から燕三条の解説動画や安全な道具の使い方が説明され、ワークショップが始まりました。

素材はステンレスと真鍮の2種から選択。まずは周りのバリをやすりで削り、文字や数字の刻印を打っていきます。力が必要な工程や打刻はお父さん・お母さんと協力し、高学年の子は力強く刻印を打ち込んでいました。真鍮ピックに丸カンを通し、チャームに仕上げる工程ではスタッフの温かいサポートも。出来上がった作品に「かわい〜!」と声が上がり、笑顔があふれる場面もありました。

普段は金属の種類を意識する機会が少ない子どもたちにとって、自ら工具を使って物が作られるプロセスを体感できる、大変貴重な機会となったのではないでしょうか。また難しい所はお父さんお母さんに手伝ってもらう場面も多く、ものづくりを通じた親子の対話が生まれる温かい体験となったように感じます。

おわりに

今回のイベントも好評のうちに終了いたしました。まだ工場の祭典の本開催には10月を待たねばなりませんが、今月末に横浜髙島屋で「工場の祭典 presents 暮らし豊かに燕三条フェア」が予定されています。2026年8月26日(水)から9月1日(火)まで、場所は7階の台所日用品売場です。本開催を待ちきれない、ぜひ現場の雰囲気や商品を見てみたいという方はぜひお立ち寄りください!